ものづくり補助金とは?

中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。
業種に関係なく、生産性向上につながる設備の導入であれば補助対象になります。
ものづくり補助金には、一般型・グローバル展開型・ビジネスモデル構築型の3つの部門があります。
※正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」

1.ものづくり補助金の対象

■ すでに創業している

申請する時点で、すでに事業を開始していなければなりません。法人の場合は設立登記を行っている必要があり、個人事業主の場合は税務署に開業届を出している必要があります。

■ 企業規模が条件を満たしている

業種によって資本金と従業員数の上限がそれぞれ定められており、いずれかが基準以下であれば対象です。例えば、製造業や建設業、ソフトウェア業は資本金3億円以下、従業員数300人以下が条件。またその他サービス業は資本金5,000万円以下、従業員数100人以下、小売業は資本金5,000万円以下、従業員数50人以下と、業種によってかなりバラつきがあります。

■ 賃金の引き上げ計画を従業員に周知している

営業利益・人件費・減価償却費を足した付加価値額と賃金の引き上げ要件を満たすような事業計画を策定し、従業員に表明していることが必要です。

2.補助金の金額と補助率

  • 補助上限額:一般型は1,000万円、グローバル展開型は3,000万円
  • 補助率:1/2~2/3

補助率については原則1/2ですが、従業員5名以下の小規模事業者は補助率は2/3になります。
また先端設備導入計画や経営革新計画の認定を受けていれば同じく補助率2/3が適用されます。補助率を上げるための条件はそれほど難しくないため、多くの申請者が補助率2/3で申請しているのが実情です。
なお、新型コロナウイルスの蔓延に伴い一般型に追加された「低感染リスク型ビジネス枠」の補助率は3/4です。